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§  Introduction to Internet

03.

ウェブ標準とは

ウェブ標準とはウェブで標準的に利用される技術の総称です。基本的にはW3Cで勧告として公開している仕様やガイドラインを指しています。「ウェブ標準に準拠」している状態とは、仕様書に従って構造と表現を適切に分離して、文法エラーがないよう適切に作られたものをいいます(HTMLを使わずにXHTML+CSSのみでサイトを構築することを指すのではない)。


W3Cによる勧告までのプロセス

W3Cが勧告するHTML/XHTML、CSSなどの仕様に沿ったソフトが開発され、広く一般に普及させています。W3C内の仕様策定のプロセスは以下のとおりです。


ウェブ標準化推進団体について

インターネットに利用される技術の標準化をすすめる団体として以下の組織があります。


DTDとは

Document Type Definition(文書型定義)の略。
HTML4.01以降、CSSが推奨されましたたが、見栄えを定義するタグを使用するなと言われてもすぐには対応できないため、W3C で Strict、Transitinal、Framesetという3種類の HTML4.01 と XHTML1.0 を使えるようにしました。


DOCTYPE宣言とは

ブラウザの多くが複数の表示モード(レンダリングモード)を備えており、文書型宣言の書き方や文書型定義(DTD)の種類によって適用するCSSを内部的に変更しています。ブラウザを選ばないクロスブラウザレイアウトを実現するうえで重要です。主な表示モードに標準準拠モード(Standards Mode)過去互換モード(Quirks Mode)があります。


マークアップ言語とDTD

マークアップ言語には、HTML、XHTML、XML の3種類があります。HTMLの基盤だったSGMLがXMLとして進化したのに伴い、HTMLもXMLで再構築されXHTMLが生まれました。主に使われているバージョンは以下のとおりです。

<Strict の DTD の記述>

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN"
"http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">

<Transitional の DTD の記述>

<!!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">

<Strict の DTD の記述>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">

<Transitional の DTD の記述>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">

<DTD の記述(Strictは不要)>

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.1//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml11/DTD/xhtml11.dtd">


マークアップ言語の歴史

1989年にCREN(セルン:欧州素粒子物理研究所)のバーナーズ=リーによって、SGML [7] をベースにHTMLが作成されました。当時は研究論文の整理を目的に文字を表示するだけのものでしたが、1993年に「Mosaic」という無償ブラウザが登場し画像が扱えるようになり、Netscape と IE の2大ブラウザの登場でレイアウト技術が格段に向上しました。

しかし、この2大ブラウザはシェアを拡大するために独自のタグや機能を広め、制作者はブラウザ毎にタグを書き分ける必要があり、混乱の時代が続きました(ブラウザ戦争)。また、制作者はテーブルやスペーサー等による裏技的な制作を積極的に取り入れ、より複雑なものへと変化し、アクセシビリティの低いサイトを提供し始めました。

そこで、1994年にW3Cが設立され、ウェブ全体の技術に中立的立場としてHTMLやCSSの仕様やガイドラインを策定し、1997年にHTML3.2、1998年にHTML4.0を勧告しました。HTMLはシンプル化し改善しましたがブラウザ戦争が収まらなかったため、各メーカーにウェブ標準をサポートさせるよう圧力をかける目的でWaSPが設立されました。

HTMLは1999年にHTML4.01へバージョンアップし、2001年にXHTML1.0、2002年にXHTML 1.0(2nd Ed)、XHTML 1.1 が勧告されました(XHTML 2.0は策定が中止)。


HTMLとXHTMLの違い

W3Cの勧告によるHTMLとXHTMLの相違点として、主に以下の項目があります。


ウェブ標準に関連する言語とガイドライン

ウェブ標準に関連する代表的な言語やガイドラインに以下のものがあります。


バリデーションチェック

W3Cのサイトでは、HTML や CSS の構文をチェックできる Validation Service を提供しており、検証対象となるURLの指定、ファイルの参照(アップロード)、コードの直接入力で確認することができます。

HTML・XHTML Markup Validation Service(参考:外部リンク)

CSS Validation Service(日本語)(参考:外部リンク)

footnotes

  1. 1.HTML
    ハイパテキストマークアップ言語(Hyper Text Markup Language)の略。ハイパテキストとは、ファイル単位に独立しているドキュメントを相互に連結して参照できるシステム。マークアップ言語とは、独自のデータ形式ではなくテキストエディタ等でタグと文章を挿入することで編集が可能な言語のこと。

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  2. 2.XHTML
    拡張可能ハイパテキストマーク付け言語(Extensible HyperText Markup Language)の略。

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  3. 3.XML
    拡張可能マークアップ言語(Extensible Markup Language)の略。

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  4. 4.DOM
    ドキュメントオブジェクトモデル(Document Object Model)の略。ウェブページの内容(文章、画像、音声など)と配置、スタイルをオブジェクトとして扱い、スクリプト言語を使って制御するための取り決め。DOMに従ってWebページを記述するための言語が DHTML(Dynamic HTML)。DHTMLはブラウザで仕様が異なるため、現在W3Cによって標準化が進められている。

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  5. 5.ISO-HTML
    ISO-HTML(ISO/IEC15445:2000)は、ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準化会議)とが共同で作成したHTMLの国際的な規格。W3Cの定めたHTML4.01のサブセット(全規格の一部分)。Content types などの規格が含まれており、これらに沿って制作することでアクセシビリティやSEOの効果を高めることが期待できる。日本工業規格のJIS-HTML(JIS X 4156:2000)のこと。

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  6. 6.XSLT
    XML Stylesheet Language Transformations の略。XMLによって記述された文書を他のXML文書に変換するための簡易言語で、XML文書からHTML文書やテキスト文書への変換などに使用される。

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  7. 7.SGML
    スタンダードジェネライズドマークアップ言語(Standard Generalized Markup Language)の略。高機能ながら複雑で専門知識が必要なマークアップ言語。ウェブコンテンツの記述に必要な部分だけを取り出してHTMLが作られた。W3Cでは標準化されていない。

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  8. 8.RSS
    RDF Site Summary の略。ユーザは、RSSアグリゲーター(RSSリーダーなどのアプリケーションやブラウザ)を利用してRSSフィードを収集(シンジゲート)することでタイムリーで一元的な情報収集が可能になる。

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  9. 9.オントロジーontology
    例えば、「アヒルは鳥のサブクラスだが、白鳥とは異なる。」といった別々のルールや語彙を相互に関連づけたり、矛盾を検出するなどのマッチング処理をしてウェブ全体の統一的なメタデータとして利用できるようにする技術のこと。

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